自転車用ヘルメット、着用努力義務で問い合わせ増加 販売数「昨年同期比で約20倍」の店舗も

改正道路交通法が今月1日に施行されたことに伴い、自転車に乗る全年齢の利用者を対象にヘルメットの着用が努力義務となったことを受け、ヘルメットを扱う自転車専門店や小売店などで問い合わせが相次いでいる。
3月の販売数も昨年同期比に比べて急増するケースもあるなど自転車用ヘルメットのニーズは高まっており、スペースを拡充するなどして対応に追われている。

国内最大級のスポーツサイクル専門店「ワイズロード」新橋店(東京都港区)では、店内の一角に約40個のヘルメットを陳列。1万円を超えるロードバイク用のヘルメットから、6000円台で購入可能な標準的なヘルメットなど、さまざまなタイプを取り揃えている。
新橋店の田渕喬介店長は「(改正道交法の)施行前の2月ごろから問い合わせが増え始め、3月中の販売は昨年同時期に比べて2倍以上増えている」と説明する。
同店に訪れた会社員の男性(63)は「普段の通勤から自転車を利用しているが、(ヘルメット着用が)努力義務となったこともあり、家族と相談して買いに来た」と話していた。
田渕店長は「サイズが合っていないと安全は守れないので、フィット感は重要」とした上で「(通勤などに)30~60分と長く乗る場合には、夏場に備えて通気性の高いタイプを」としている。

https://www.sankei.com/article/20230414-DRN7WEPC4BERNC7GCKDT23LZFM/