スーダン各地で衝突 準軍事組織がクーデターか

 【カイロ時事】スーダンで15日、正規軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」との衝突が発生した。
RSFによるクーデターの動きとみられる。RSFは首都ハルツームの大統領府や空港などを制圧したと主張したが、軍はこれを否定し、情報が錯綜(さくそう)している。

 スーダンでは2019年のバシル独裁政権崩壊後、民政移管に動きだしていたが、情勢は急速に緊迫している。

 AFP通信の記者は、大統領府や空港の周辺で銃声を聞いたと報告。ロケット弾が飛び交う中、逃げ惑う住民の姿も確認した。医療関係者によると、民間人少なくとも3人が死亡した。

 AFPによれば、軍報道官は「RSFはスーダン各地の軍施設を攻撃している」と語った。RSFのダガロ司令官は、中東の衛星テレビ局アルジャジーラに「全ての基地を奪取するまで戦闘をやめない」と強調した。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023041500568