スーダンのクーデター、内戦で汚れ役を買って出た傭兵部隊が軍に吸収されそうになった結果暴発。こういうの好き [441974597]
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◆衝突はなぜ起きた?正規軍と傭兵部隊の緊張 背後にはロシアも
堀)
この状況は「クーデター」なのでしょうか?
坂根)
非常に複雑な状況が発生していまして、2021年10月25日にいわゆるクーデターが発生しまして、それまで行っていた暫定民主政権の民主派のグループが逮捕されたり、解任されたりという事案が発生しました。
その時は国軍もRSFも共に軍政側だったのですが、それから1年以上経ちまして、昨年、2022年の12月に政府を元に戻そうということで「政治枠組み合意」、こちらの言葉では「フレームワークアグリーメント」というのができました。
まず、原則論として元に戻すという枠組みに合意ができました。その後、ファイナルアグリーメント(最終政治合意)を4月1日に、それを踏まえ暫定民主政権を樹立するというプロセスになったんです。タイミングとしては、ちょうどまさに大詰めのところでした。
その大詰めになる最後のポイントが「セキュリティーセクターリフォーム」、つまり軍事部門改革の話だったんです。一番のポイントが軍とRSFの統合問題でした。
軍は2年以内に統合しようと言ってるのに対して、RSFは10年はかかると言っていて、なかなかその折り合いがあってつかなかったんですね。で、それがトリガーになっていまして、軍とRSFの間で、統合前までにどちらが優位な立場を築くのかせめぎあいがあったんです。それが、4月13日、木曜日の北部のメロウェでの攻防です。
スーダンの空軍基地を100台以上の軍事車両でRSFが押さえにかかりました。RSF側はそもそも空軍を持ってないので、そこを押さえようとしたということと、もう一つ。
RSF側の言い方としては、軍がエジプトと調整し、エジプト空軍を派遣して、RSFを狙おうとしていたので、それに対して先制攻撃を行なったと。RSFが軍の制空権を抑え軍用機を飛ばせないようにとしたようです。
軍としてはこの暫定政権移行プロセスの中で、軍は政治プロセスから撤退すると言ってるものの、その中で軍の力が弱まる反面、RSFの力が強くなって治安維持構造が逆転したり、変なことになることを恐れていたので、全体としては政治合意には賛成と言ってるんですが、RSFとの関係をどうするかというところが、ひとつの大きな課題になっていたと思われます。
◆資金源は戦利品として得た「金」採掘権 その影響力は各国に
堀)
まさに2019年の市民革命の時にも「治安維持部隊」として市民の虐殺行為を行ったりですとか、遡るとダルフール紛争でもかなり非人道的な攻撃をする部隊としても、世界で注目を集めました、そういう部隊が新しい政府作りをする、自分たちから主導権を引き渡すようなことをするとはなかなか思えないなと思って注視してきました。RSFは、実際、かなりいろいろなところに資金源も持っているということも聞いたことがあるんですけど、坂根さんからご覧になっていて、このRSFというのはどういう組織、どういう人たちだというふうに見ていらっしゃいますか。
(※下記映像は2019年市民革命を当時取材した際のルポ。ここから民主政権への移行プロセスが始まった)
坂根)
本当に不思議というか、とても特徴のある組織だと思います。堀さん言われたように、バシール政権時代は「ジャンジャウィード」という一つの武装グループでして、この武装グループがダルフール紛争の時に虐殺行為をしたと言われています。
このジャンジャウィードは、バシール政権時代に「ダルフール方面は任せてくれ」と言って、バシールの手先となってダルフール紛争を買って出たところがありますので、バシールに重宝されて、それで首都まで上がってきたグループです。
そのときに「ジャンジャウィード」から名称を変えて「ラピッドサポートフォース(即応支援部隊)」に。おそらく考えてみると、バシールを守るためにあらゆること即応して対応する、これがRSFです。
このRSFと軍の関係というのは非常に複雑です。正規軍である「スーダン国軍」の中に幾つかある諜報機関の一部としてRSFが位置づけられてるものの、RSFは国防軍とはまだ一緒ではないし、また特殊な動き方をするというそういう複雑な構造を持ってるというのが成り立ちの部分としてあります。
通称「ヘメティ」と呼ばれていますが、モハンマド・ハムダン・ダガロという人物がトップでして、へメティの個人的なパフォーマンスで動いているところがあります。
https://news.yahoo.co.jp/byline/horijun/20230416-00345811
非常に機転が利く人物だと言われていて、これまでにもダルフール等での金採掘権を戦利品として、これまでの紛争の戦利品として押さえ、自分のプロパティーとして採掘をしてきたと言われているんですね。
それが一つの資金源となって非常に大きな金を持っていく。
ちょうど2022年2月、ロシアがウクライナに侵攻しましたが、その前日にへメティ氏はロシアに訪問して今後の協力関係を話してるんですね。恐らくあの当時はロシアに対する包囲網が強くなってくる中で、ルーブルというものが経済封鎖される中で、ルーブルというのは使えなくなる。その中で金を差し出すっていう話をしてるんじゃないかなと。要はゴールドですと価値が落とさずに取引ができるので、その中で支援を頂きたいという話をしてるんじゃなかろうかなと思います。いみじくもロシア侵攻前日に会いに行ってプレゼンスを発揮してます。
また、RSFは傭兵部隊としても活躍をしていまして、イエメン紛争ではサウジ軍に協力を申し入れてサウジ軍側としての尖兵といいますか傭兵として働いていて、サウジアラビアから重宝もされています。
リビア紛争でも傭兵を送っていますで、なおかつこれそういう戦争ビジネスに長けてるところがありまして、西アフリカだとか、周辺国から人をリクルートしてRSFのスタッフとして、傭兵として雇ってどんどん人を増やしているとも聞いています。
ある意味でまさに「軍事会社」としてその資金源を確保し、その中でどんどん肥大化していってる。今回もいろんな情報を踏まえながら自分たちの権利を守り、広げようと動いてきたというのが特徴ではないかなと思います。
◆民主化を阻む、権威主義国家の介入
堀)
本当に民主化のプロセスが全く一筋縄ではいかないというのが今のお話を聞いていて、改めて痛感しました。そして、西アフリカ諸地域では「ワグネル」といったロシアの傭兵組織、民間軍事会社などがマリを始め、影響力を持ってきたりとか、ロシアや権威主義的な国が今後、こういう混乱と共にアフリカ地域で、また更なるどういう影響力を持っていくのかというそういうことにもつながってくる。
坂根)
ワグネルの存在はスーダンでもありまして、ここにも入ってきてると言われていますで、またここでRSFにも結構密接に関係してるとも言われています。ワグネル自身は西アフリカに入るより先にこちら東の方に入ってきてまして、スーダン、あるいは中央アフリカ共和国、こういうところを拠点にしながらエリアを広げようとしている。
今後はさらなる拡大を予期していて、チャドとかにも存在があるようにも見えますで、こちらの東側からもどんどん広げながら西でも拠点を開拓したいとで、なおかつこれが2020年頃からワグネルだけではなく、様々な国がさまざまな利権を感じて関与してくるという情勢になっています。
多くの拠点で発生するようになってきまして、まさに権威主義が増えてきているって言われてるところと繋がるんですけれど、一つ少し前、10年20年前であれば、いわゆる「普遍的な価値」とのがありまして、それに対して従っていこう、そうでないと生きて行く場所がないので、従っていこうという価値観があったと思うんですが、その価値観を見向きもしない人達も含めていろんな関与をしていく。
資金源を提供、軍事技術や傭兵、ドローンなどのIT技術も提供し、あるいは監視機能を強化する。様々な形の資金・技術の支援によって、普遍的な価値、例えば民主主義だとか、そういうものに対して与しない人たちもをサポートする形ができていっているような気がします。これがなかなか難しい状況になってきていて、権威主義っていうのが温存されて動いていく。一つの原因になってるんじゃないかなと思います。 アフリカ人「ワグネル頑張れ!欧米は侵略者」
ジャップ「ロシアが欧米による民主主義を妨げている」
」
民主主義とは 要約するとバフムト攻略で功を立てたワグネルを
ロシア軍が無理やり吸収合併しようとしたから
ドンパチしたって事? >>8
豊かな資金を持つ西側が権力者を篭絡するのに都合の良いシステムが民主主義 いちいち英語を片仮名にしてから日本語で説明してんのなんかムカつく >>9
スーダンの場合、外からの干渉で統合されそうになったって違いはあるか
ほっとかれたらコネと資金力で軍を飲み込もうとするくらいはしたかも
でもへメティとプリゴジンの立ち位置とか似た感じだね 薩摩と長州が幕府大政奉還後の椅子取りゲームを始めた、武力で
そこにフランスやイギリスがそれぞれ利権目指してバックに付く
日本も似た様な時代があったってこった 傭兵が国家を乗っ取るとか
リアルザンジバーランドじゃん 去年政府がロシアに軍港貸与すると宣言した途端にこれ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています