水筒の底にある“丸いシール”を剥がしてしまった経験はあるだろうか。
実はそのシール、剥がしてはいけない部分だとTwitterに投稿され話題になっている。

「剝がさないで」関連でもうひとつあります。
ステンレスタンブラーや水筒の底面シールも剥がさないでください。
これは保護シートという名称で、本体の真空処理をした「口」の溶接部分を保護するフタの役割をしています。

調理用品メーカー「和平フレイズ」の公式アカウント(@waheifreiz)が投稿した内容。

ステンレスタンブラーや水筒の底部分。
役割を知らずに、購入後つい剥がしてしまいがちな部分である。

実はこの部分、剥がしてしまうと溶接部分があらわになるため、保冷・保温効果が失われてしまう原因になるそうだ。

剥がしてはいけないと知ったTwitterユーザーからは、「とても勉強になりました」「小学生のころ頑張って剝がしてたわ」「どうりでベッタリくっついているはずだよ」などとコメントが寄せられ、3万いいねが付いている。(4月13日時点)

「底面シール」はどの部分?

投稿画像を見ると、「底面シール」とは、どうやら品番が書かれた白い部分だけではなさそうだが、改めて和平フレイズの担当者に話を聞いた。

ーー「底面シール」は、どの部分のことなの?

赤丸部分全てが、「底面シール」(保護シート)になります。黄色丸部分は「ロットナンバーシール」といい、品番と製造管理番号が記載してあります。

ロットナンバーは、「保温不良品」などのお申し入れがあった際に、生産時期/出荷先を追跡するための管理番号です。
品番は、蓋やパッキンなどの交換部品を購入した時、商品を判別する番号です。
弊社アフターサービスまたは、直営ECサイトで品番を元に部品を入手できます。

ーーどうして剥がしてはいけない?

真空断熱二重構造のステンレスタンブラーや水筒は、製法状、底面に空気を抜いた溶接跡が残っています。
そのままでは塞いだ箇所が破損する恐れがある(もちろん見た目もよくない)ので、保護用の丈夫なシールを貼ってあります。

ーー剥がすとどうなっているの?

中央部の黒いところが、空気を抜いて溶接で塞いだ穴の部分です。

ーー剥がすとどのような影響がある?

剥がしてもすぐに保温機能が損なわれることはありませんが、使用中やお手入れ時に保温機能が損なわれる可能性が高まります。ちょっとした破損から保冷・保温効果が失われてしまいます。
また、真空構造内部に水などが侵入し、腐食(サビ)や故障の原因となります。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e8b07e60bc91266ca4e91c84c428a1efd291344c