岸田首相襲撃 辛坊治郎氏、聴衆の行動に警鐘「極端な言い方をしますけど、“ああ…平和ボケだな”と」

4/17(月) 16:58配信

 キャスター辛坊治郎氏(67)が17日、パーソナリティーを務めるニッポン放送「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(月~木曜後3・30)に生出演し、岸田文雄首相が和歌山市内で選挙応援演説中に襲われた事件を受け、テロ事件への備えについて解説した。

 衆院和歌山1区補欠選挙応援のため、岸田首相が15日に訪れた演説会場で、筒状のものが投げ込まれ爆発した。和歌山県警は威力業務妨害容疑で兵庫県川西市の職業不詳の男(24)を現行犯逮捕。男が持ち込んだ筒状の爆発物は2本で、うち1本が破裂し、残り1本は現場に残っていた。県警などが構造や殺傷能力の有無を調べる。

 辛坊氏は「極端な言い方をしますけど、“ああ…平和ボケだな”と私は思いましたね」と辛辣なコメントで現場の様子を評した。爆発物が投げ込まれてから爆発まで、約50秒の時間があった。辛坊氏は「今回、爆発物が投げ込まれてから、その後50秒間、総理は避難させてたけど、観客はそのままなんですよ」と問題点を指摘した。

 その上で辛坊氏は、爆弾テロ犯の手口を解説した。「爆弾テロ犯の典型的なやり口としては、2発爆発させるんですよ。1発目、小さく爆発させて、騒ぎを起こさせて、人ががーっと(爆発現場に)集まったタイミングでもう1発、爆発させるんです。そうすると、たくさんの人を殺すことできるから」。野次馬精神で現場に集まるのは危険との忠告を口にした。

 爆破テロのような状況に遭遇した際に取るべき行動もレクチャーした。「1発目、騒ぎが大きくなったけど、鉄則として、爆弾テロに遭遇した時には、1発目の爆弾の破裂音を聞いたら、全力で反対方向に逃げるというのが、大鉄則なんですよ」とし、「今回の一連の報道を見ていると、ベースの知識には日本にはないんだなと。そんなことが起きるとは、誰も思っていないということですよね」と、危機管理意識の低さに警鐘を鳴らした。

 「今回、本気の爆弾テロなら、何十人死んでてもおかしくないケースなんで」と辛坊氏。一方で、「そういうことに、残念ながら日本も備えないといけない状況になった。その恐ろしさは感じます」と嘆いていた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b07d7de23fe3c33026db2266501fdbf024d9b465