2023年4月19日、韓国であるいじめ問題が「『ザ・グローリー』のリアル版だ」と話題を集めている。

韓国の人気Netflixドラマ「ザ・グローリー~輝かしき復讐~」は高校時代に壮絶ないじめを受けた主人公(ソン・ヘギョ)が人生を懸け復讐(ふくしゅう)する物語。

韓国メディア・国民日報によると、YouTubeチャンネル「ピョ・イェリムの同級生」に13日、「いじめ加害者の身元情報を公開します」と題する動画が投稿された。動画は19日午前までに300万回を超える再生回数を記録している。

チャンネル運営者は自身を「ピョ・イェリムの同級生」だと紹介し、「イェリムは小学生から高校生までずっとチェ・ソミン、ナム・ヘヨン、イム・ガイン、チャン・ウンジのグループからいじめを受けていた」「イェリムは今も苦しんでいるが、加害者は幸せに暮らしている。これ以上イェリムの痛みを見て見ぬふりできないため、匿名の力を借りて加害者の身元情報を公開する」とつづった。

運営者は「加害者はイェリムの肩にわざとぶつかり、『服に汚臭がついた』と暴言を吐いて暴行し、髪をつかんで便器に頭を押し付けた」「イェリムが何の反応も示さないとさらにいじめは続き、友達同士の冗談では済まない頬をたたく、蹴飛ばすなどの暴力を加えた」などと主張し、加害者4人の実名と卒業アルバムの写真を公開。さらに現在の職業と近況、最近の写真も掲載した。

それによると、いじめを主導したとされるナムさんは現在、陸軍の公務員として働いている。チャンさんは美容師、イムさんは彼氏と幸せに暮らしている。チェさんはチェ・アユンに改名し新たな人生を送っているという。

この動画が大きな反響を呼んだことを受け、チャンさんの勤務先の美容院は18日に「いじめ問題で名前が挙がった従業員との契約を解除した。現在店には出勤していない」「契約解除とは別に、ブランドイメージの失墜を深刻に受け止め、当該従業員に対し法的措置を取る予定」と発表した。同美容院は動画公開後、ネットユーザーから「評点テロ(口コミサイトで意図的に低い評価を付けること)」に遭ったという。

ピョさんは2日に出演したテレビ番組で「小学校から高校まで12年間いじめに遭っていた」と告白した。また、加害者と連絡を取ったところ「最近のドラマ(『ザ・グローリー』)を見て思い立ったのか」「他人の人生に入ってくるな」などの返事があったことを明かしていた。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「いじめという恐ろしい罪を犯したのならこの程度のことは覚悟しないと。今の10代にとっても良い教訓になる」「公務員の子にも何か措置を取るべきだ。いじめ加害者が公務員だなんてあり得ない」「就職したら職場に、結婚したら相手の家族に、子どもを産んだら子どもの学校と生徒に、死んだら葬儀場にまでこの動画がついて回るべき」「学生時代にいじめをしたら人生が台無しになるという認識が徐々に広まっている。とても良い流れだ」「大事なことはピョさんがこれからの人生を幸せに生きていくこと。みんなが祝福し、応援しているよ」などの声が寄せられている。(翻訳・編集/堂本)

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