ギロチンというむごたらしい方法で、夫婦が一緒に命を絶つ。
そんな恐ろしい出来事が8日の深夜に起きていたことを、インドのニューデリー警察が9日に発表した。

死亡したのは、グジャラート州で農業を営むヘムバイ・マクワナさん(38)と妻のハンサベン・マクワナさん(35)。
ともにヒンドゥー教徒で、寺院ばかりか自宅や農作業を行う小屋でも、熱心に祈りを捧げていたと遺族は話している。

現場は農作業に使用される小屋で、マクワナさん夫婦はギロチンを完成させるとその目の前に祭壇を組み、火をくべた。

ニューデリー警察のインドラジーツィン・ジャデジャ副署長は当時の状況について、「彼らはロープを握りしめてギロチンに頭を通し、呪文を唱えたのちに手からロープを放したようです。
鉄製の重厚な刃物は容赦なく彼らの首を切断しました」と述べている。

夫婦の頭部は燃え盛る祭壇の炎に向かって転がり落ちていたといい、それはヒンドゥー教の生贄の儀式に通じるものがあった。
ヒンドゥー教において火は神聖なもので、礼拝の儀式でも非常に重要な役割を果たしている。

遺族宛ての遺書が見つかったため自殺とみられるが、夫婦には2人の子供がおり、動機がはっきりとしないことに加え、誰かに死を促された可能性はないかなど、警察が捜査を行う模様だ。

https://news.biglobe.ne.jp/domestic/0424/srb_230424_7488350085.html