買い損ねた賃貸負け組おる?



地方にも「億ション」 バブル超えの住宅事情を知る

価格が1億円を超える高額なマンションが、日本各地で相次ぎ建設されています。那覇市内では2億円超の物件が注目されたほか、福岡市には全室1億円超えのマンションもあります。資材価格や人件費など建築コストが上がっているほか、外国人も含めた富裕層が買い求めているためです。バブル期を超える住宅事情を知るために、参考になる記事を選びました。(内容や肩書などは掲載当時のものです)

首都圏はバブル超え

不動産経済研究所によると、2022年の首都圏の新築マンションの平均価格は6288万円とバブル期を2年連続で上回りました。実質賃金は上がっていないので、中間所得層にとっては手が届きづらくなっています。国内のみならずアジア圏の富裕層が物件を買い求めているようです。

沖縄では「2億ション」

マンション価格の上昇は地方にも広がっています。大和ハウス工業が那覇市で建設したマンションは全67戸で平均価格は9500万円。最も高額な住戸は2億1800万円に上ります。福岡市や前橋市、札幌市など地方でも相次ぎ億ションが誕生しています。

パワーカップルに注目

東京五輪・パラリンピックの選手村として使われた場所では、大型マンション群「晴海フラッグ」の建設が進みます。タワー棟の最上階角部屋は約3億4900万円と高額です。首都圏では中古物件でも1億円を超えることが珍しくありません。

誰がこうしたマンションを買っているのでしょうか。デベロッパーなどが注目するのは富裕層だけでなく、共働きで年収が1000万円を超える「パワーカップル」と呼ばれる世帯です。金利が低い状態が続き、ローンを組みやすいこともマンション購入を後押ししています。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC195Z10Z10C23A4000000/