ホテル国都に宿泊する日本人のうち、ビジネス客は20%程度で、コロナ禍前は韓流や美容やエステ、化粧品など特定の目的をもつ旅行者が少なくなかったが、
いまは特定の目的をもたない人が多いという。また旅行会社のパッケージツアー利用者は4割ほどで、半数以上が航空券とホテルを個別に手配するハードリピーターとなっている。
特定の目的をもたない日本人旅行者は、かつて旅行者と無縁だったスポットや店などを訪問する。その1つが広蔵(カンジャン)市場だ。
広蔵市場は1905年、韓国初の庶民向け市場として誕生した。食品や衣類品、日用雑貨などを扱う小売店が集まる市民向け市場だが、屋台街は観光客で溢れ返っている。
海外旅行が閉ざされて、韓国全土からソウルを訪問する国内観光客が増えると、テレビ局がソウルの観光スポットとして取り上げた。
観光客が増えて以降、価格上昇が著しいが、今年3月、日本テレビ「ザ!鉄腕!DASH!!」で紹介した影響もあり、日本人観光客も少なくない。
東大門市場の食品スーパーも同様だ。ノーブランド・ドゥータモール店は、大手小売チェーン、Eマートが運営する1人世帯や2人世帯など小世帯向けスーパーだ。
生鮮や冷凍食品、加工食品が中心で、旅行者向け商品は皆無といえるが、日本人旅行者が目立つようになってきた。日本人には馴染みのないPB (プライベートブランド)が多く、
同店を利用した日本人旅行者は、目的の商品がないと話しながらも菓子類を購入していた。
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