小学生の頃には解けていたのに……
余談であるが、筆者も分担著者であった『分数ができない大学生』(東洋経済新報社)が話題になった頃、
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1/2 + 1/3 = 2/5
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と計算する大学生が注目された。実際、そのように分母同士と分子同士をそれぞれ足してしまう大学生はいる。
しかし、そのように計算する大学生でも、ほとんどは小学生の頃には正しく計算できたのである。だが、前ページの公式(I)の丸暗記だけで済ます学習法だった。そして(I)を思い出せなくなると、通分を理解していなかったために、上のような奇妙な計算をしても平然としていたのである。
また、通分は分数同士の大小比較にも用いられる。たとえば2/5と1/3を比較するとき、それらを通分した6/15と5/15を比較すればよい。もっとも、分数同士の大小比較ならば、分数を小数に直して考える方法もある。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a5e6d02934ac407bcc5657fe90a31fe4ff5631b0