【爪痕を残す】
Q.最近、「爪痕を残す」を良い意味で使う人がいますが、悪い意味のときに使う表現ではないのですか?
A.「爪痕を残す」を、「印象付ける」といった意味で使う人がいますが、
「おかしい」と感じる人もいるので注意が必要です。

「爪痕」について、『大辞林第四版』(三省堂)は、「(1)爪でかいた傷あと。
(2)災害や事件などが残した被害のあと」という2つの意味を載せています。
「爪痕を残す」という表現は、「今回の台風は、県内の農業に大きな爪痕を残した」というように、
ニュースでも使われます。この場合の「爪痕」は、「災害や事件などが残した被害のあと」という意味です。

しかし最近では、「爪痕を残す」を「印象づける」「成果をあげる」といった良い意味で使う人もいます。
「この大会で爪痕を残して、自分をアピールしたい」
「今回の出演で、爪痕を残すことができた」といった発言を、スポーツ選手や芸能人がするのを
聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
https://president.jp/articles/-/69099?page=1
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