労基署、那須サファリ運営社を書類送検 トラ、飼育員襲撃事故で 安全教育怠った疑い 栃木県(下野新聞SOON) - Yahoo!ニュース
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那須町高久乙の「那須サファリパーク」で2022年1月、飼育員3人がトラに襲われ負傷した事故で、大田原労働基準監督署は11日、飼育手順マニュアルの順守など安全衛生教育を怠ったとして、労働安全衛生法違反の疑いで園の運営会社「東北サファリーパーク」(福島県二本松市)と現場責任者の男性支配人(48)を宇都宮地検に書類送検した。
送検容疑は、園の従業員に対し、安全や衛生のための教育をせずに動物の飼育作業を行わせ、22年1月5日朝、トラ展示場への安全な通路を設けずに、展示場の柵を点検させた疑い。
同労基署によると、飼育手順マニュアルの順守や、万が一襲われた際の退避法など、安全衛生に関わる教育が不十分だったという。
園などによると、事故前夜、トラを獣舎に収容する際に、マニュアルで定められた2人ではなく1人で作業していた。事故当日も含め、使用が想定されていないトラ用の通路を通ることも常態化していた。
事故は同年1月5日午前8時半ごろ、ベンガルトラ舎で発生。開園前の準備でトラ舎に入った女性飼育員がベンガルトラの「ボルタ」に襲われ重傷を負った。助けに駆け付けた飼育員2人も襲われ負傷した。
事故を巡っては、県警が今月2日、安全管理を怠ったとして業務上過失傷害の疑いで男性支配人ら計6人を書類送検している。