キオクシア、最終赤字1309億円 1~3月期
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC123PD0S3A510C2000000/
キオクシアホールディングスが12日に発表した2023年1~3月期の連結最終損益(国際会計基準)は1309億円の赤字(前年同期は107億円の黒字)だった。四半期ベースの赤字幅としては17年4月にキオクシアの前身となる東芝メモリが発足して以来最大で、1000億円を超えるのは初めて。スマートフォンなどの需要低迷を背景にNAND型フラッシュメモリーの出荷が減り、販売単価も下がった。

売上高は前年同期比38%減の2452億円だった。パソコンやスマホ販売の低迷に加え、企業のIT(情報技術)投資減速でデータセンター向けの在庫調整も続いた。販売単価は前四半期(22年10~12月期)に比べ3割近く下がった。

営業損益は1714億円の赤字(前年同期は309億円の黒字)だった。販売単価の下落や生産調整などが影響した。

キオクシアは22年10月から大型減産に踏み切った。パソコンやスマホ向け需要の見通しは「客先の在庫調整や中国経済の活性化により、今年後半の回復を見込む」としている。販管費などを削ってコストを抑える。