民団脅迫は「ヘイトクライム」 検察が異例の言及し懲役10カ月求刑
5/13(土) 7:00配信
在日本大韓民国民団徳島県地方本部(徳島民団)に銃撃をほのめかしたとして、脅迫の罪に問われた徳島市大原町の大学生、岩佐法晃被告(40)の初公判が12日、徳島地裁であった。検察側は論告で「ヘイトクライムであり、人種や民族などに対する偏見や憎悪で引き起こされた犯行だ」と述べ、懲役10カ月を求刑した。
法曹関係者によると、国内にヘイトクライムを規制する法律はなく、検察側が「ヘイトクライム」と明言するのは異例。外国人人権法連絡会事務局長の師岡康子弁護士は「ヘイトクライムの抑止になる」と話した。
起訴状によると、被告は昨年9月、「実弾ニ寄ル消化ニヨッテ浄化スル」などと銃撃をほのめかす脅迫状を徳島民団の郵便受けに投函(とうかん)したとされる。民団側は、在日韓国人らが「殺されるのでは」と恐怖心を抱き、平穏な生活を送れなくなったとして、民族への偏見に基づく動機を考慮するよう検察に求めていた。
被告は法廷で「反省してもしきれない。言葉もない」と謝罪。弁護側は「被告は反省している」として情状酌量を求めた。(吉田博行)
https://news.yahoo.co.jp/articles/e4b0dfd18b88c852f3eb838db008e0de83a85906