私は記事の中で、不同意性交罪が成立すると、その時は同意していたのに、あとから「アルコールなどの影響で」「同意しない意思を形成し、表明し若しくは全うすることが困難な状態」であったといわれかねないという危惧(きぐ)を書いた。

 すると小川さんは「『スピード規制なんてあったら運転できない』と言うようなものです」と反論を述べていた。が、全然違う。というか、問題点がまるでわかっていない。そもそも同意があれば、アルコールを飲んでSEXしても何の問題もない。ところがアルコールの影響で「同意しない意思を形成し、表明し若しくは全うすることが困難な状態」だったかどうかは、心の中のことで、外からは見えないから問題なのだ。

 たとえるなら、違反しているかどうかメーターを見ればすぐわかるスピード違反じゃなく、「車内で音楽をかけ運転してもいいけど、それで気が散ったら違反」というような話になるのじゃないか。

https://news.yahoo.co.jp/articles/895370ee252e6be1015dd90a5481023656cb263b