健康不安説のルカシェンコ大統領、6日ぶりに姿現す 「声にかすれ」

大統領府提供=AP

 ベラルーシ国営ベルタ通信は15日、同国のルカシェンコ大統領が公務を行ったと報じた。ルカシェンコ氏をめぐってはモスクワで対独戦勝記念パレードに出席した9日以降、公に姿を見せず、健康不安説が出ていた。

【画像】モスクワでの戦勝記念パレードに出席するルカシェンコ氏。包帯を巻いていたとの情報も

 ベルタによるとルカシェンコ氏は15日、同国の空軍・防空軍の中央司令部を訪れ、軍務に関わる報告を受けた。ベラルーシ大統領府は、軍人から敬礼を受ける軍服姿のルカシェンコ氏の写真を公開した。

 ルカシェンコ氏は9日のパレードの後に催されたプーチン大統領や他の旧ソ連圏首脳との昼食会を欠席したことなどから、体調不良が指摘されていた。ベラルーシの一部メディアはルカシェンコ氏が13日に病院を訪れたと報じていたほか、SNS上では「死亡説」なども流れ、動向が注目を集めていた。

 ベラルーシ政府はこうした見方を払拭(ふっしょく)するため、ルカシェンコ氏の姿を公表したとみられる。AP通信はベラルーシ政府系のSNSアカウントが投稿したルカシェンコ氏の公務中の映像について、「異常にかすれ、弱々しい声で話していた」と指摘している。

https://news.yahoo.co.jp/articles/62fc0f5f5e95720025964b1a6a78cc7521d70f78
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