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モンゴル人の92%がチンギス・ハーンの子孫であることが判明

モンゴル国の科学者たちは、モンゴル人のDNAを分析して、その祖先を調べる研究を行った。
その結果、驚くべき事実が明らかになった。なんと、モンゴル人の92%が、13世紀にモンゴル帝国を建国したチンギス・ハーンの子孫であることが判明したのだ。

チンギス・ハーンは、モンゴル高原に住む遊牧民族を統一し、中国・中央アジア・イラン・東ヨーロッパなどを征服し、世界最大の帝国を築き上げた英雄である。
彼は多くの妻妾と子供を持ち、その子孫はモンゴル帝国の君主や貴族として各地に広がった。しかし、その血脈が現代にまで脈々と受け継がれているとは、誰も予想しなかった。

研究チームのリーダーであるバトバヤル博士は、「私たちはモンゴル人のY染色体を調べました。Y染色体は父から息子にそのまま受け継がれる男性特有の遺伝子です。
その中には、チンギス・ハーン特有のマーカーと呼ばれるものがあります。それを見つけることで、チンギス・ハーンの子孫かどうかを判断できます」と説明した。

バトバヤル博士によると、チンギス・ハーン特有のマーカーは、2003年に欧米の研究者によって発見されたものである。

彼らはアジア人男性のDNAを分析して、チンギス・ハーンの子孫は1,600万人も存在すると推定した。
しかし、その研究ではモンゴル国内のサンプル数が少なく、また民族的な多様性も考慮されていなかった。

そこでバトバヤル博士たちは、モンゴル国内の全21県から1,000人以上の男性のDNAサンプルを集めて分析した。その結果、驚くべき数字が出た。
「私たちは信じられませんでした。サンプルのうち92%がチンギス・ハーン特有のマーカーを持っていました。つまり、ほぼ全てのモンゴル人男性がチンギス・ハーンの子孫なのです」とバトバヤル博士は言った。

この研究は、モンゴル人だけでなく、世界中に広がるチンギス・ハーンの子孫にとっても興味深いものである。「私たちは今後もこの研究を発展させていきます。
他国や他民族との比較も行ってみたいです。チンギス・ハーンは世界史に大きな影響を与えた人物です。
彼の遺伝子的な足跡を辿ることで、私たちは彼や彼の時代について新しい知見を得られるかもしれません」とバトバヤル博士は期待を寄せた。