https://toyokeizai.net/articles/-/610319
実は、ほとんどのパチンコホールはいまだに現金でしか遊べない。クレジットカードやそれと紐付いた電子マネー・コード決済でパチンコを楽しむのは、いわば借金をして遊ぶようなものだからだ。ユーザーののめり込み防止という観点から、警察庁はこうした決済手段を導入しないよう、口酸っぱく指導してきた。

そうはいっても、日本のキャッシュレス決済比率は2021年で32.5%に到達。経済産業省が旗振り役となり、将来的には世界最高水準の80%まで引き上げることを目指している。

7月のフォーラムでも、セガサミーホールディングス社長であり、パチスロ機メーカーの業界団体で理事も務める里見治紀氏が「若者を中心に本当にお財布を持たない世代が出てきており、高額の現金を持つのはホールに遊びに行く時だけと聞く。時代に取り残されないために、利便性の追求といった社会の要請に、スマート遊技機も応えられるようにして行きたい」と言及。業界を挙げてキャッシュレス決済を導入することに意欲を見せた。