国が解散命令請求を出すかどうか注目が集まっている世界平和統一家庭連合(旧統一教会)。かつて旧統一教会信者だったジャーナリストの多田文明さんは「旧統一教会の分派と見られる団体が東京・府中に教会を建設中(現在中断)であることがわかりました」という。新たな布教・勧誘の拠点となるのか、建設予定地周辺の住民や大学を取材すると――。

■旧統一教会の分派「霊連世協会」が教会を建設

 東京都府中市に「霊連世協会」なる団体が教会を建設しています。現在は、コンクリートの基礎部分で工事が中断していますが、同協会は旧統一教会の分派とみられており、周辺住民の不安は大きくなっています。

 そこで教会の近くにある、霊連世協会のホーム(泊まり込み施設)に出向き、信者と思われる女性に教会建設に関して聞くと次のような返答だった。

 「住民が(教会建設に)反対している?  聞いたことがないですね」

 本当に住民の反対を知らないのか。それとも素知らぬフリをしているのかはわかりませんが、住民らの不安がまったく信者には伝わっていないことがわかります。

 「霊連世協会」は、旧統一教会の文鮮明教祖が2009年に「文教祖夫妻(真の父母)のもと、霊肉界(霊界と地上世界)を自由に交流して、通じ合いながら暮らすことのできる『霊連世協会』時代が宣布された」と話したことが由来になって、そのまま団体の名称になったようです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/6f5b888efe883ea58fc088eeb2083182074224eb