https://www.fancl.jp/news/20230053/news_20230053.html

中学生の鉄欠乏状態を尿検査で発見できる可能性を確認
− ファンケルと東京都予防医学協会の共同研究成果 −

株式会社ファンケルでは、健康状態を把握する方法の研究に取り組んでいます。これまでに、成人を対象とし、尿フェリチン1)を測定することで鉄分の充足状態を判定する方法を開発してきました2)。

 このたび、公益財団法人東京都予防医学協会(東京都新宿区、理事長:久布白兼行)3)との共同研究により、中学生の学校検診4)で行う尿検査において効率良くスクリーニング5)評価を取り入れ、問題となっている鉄不足(=鉄欠乏状態)を発見できる可能性を見いだしましたので、お知らせします。  

 尿フェリチン検査を使用し、思春期の子供における鉄欠乏状態のスクリーニング評価は、これまでに研究報告がなく、本研究が初めての報告となります。尿フェリチン検査は、非侵襲的6)で血液検査に比べて簡便にでき、鉄欠乏状態を早期に発見する可能性があります。この方法を活用することで、思春期におけるQOL(生活の質)、学習意欲の低下につながる鉄欠乏状態、貧血の予防に貢献すると考えています。

 当社では今後も、これらの成果を生かした新たなサービスや製品開発、検診での利用につながる研究を続けてまいります。 なお、本研究成果は、2023年4月に開催された第126回日本小児科学会学術集会(於:東京都港区)で発表しました。