落としたスマホを拾うためダムの水を放流、公務員に停職処分 インド

インド中部チャッティスガル州で、公務員が自撮り写真を撮影していて落としたスマートフォンを拾うためにダムの水を放流したとして、停職処分を言い渡された。

パラルコット貯水池では、水200万リットルあまりが4日間かけて放流された。同地の公務員で食品検査官のラジェシュ・ビシュワスさんが落としたサムスン製のスマートフォンを回収するためだった。

ビシュワスさんは21日に友人と出かけた際に、展望スポットで手を滑らせてスマートフォンを取り落とした。

ビシュワスさんは動画で声明を出し、スマートフォンを回収するためディーゼルポンプを借りて水を近くの運河に放流したと説明。放流は事前に当局の許可を得て行ったと強調した。貯水池で人に頼んで回収しようとしたが、水が多すぎて届かなかったと釈明している。

しかしこの見解は、上司の見解とは食い違った。ビシュワスさんは猛暑が続く中で何百万リットルもの水を無駄にしたとして、職権乱用で停職処分になった。停職処分命令によれば、水の放流は許可なく行われていた。

一方、ビシュワスさんは、自分が放流したのはダムのあふれた部分の水だったと主張。いずれにしても「使用できる状態ではなかった」と訴えている。
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