ソニー、画像センサーの生産体制強化 半導体工場に近接、熊本の土地取得へ

ソニーグループは25日に開催した事業説明会で、熊本県合志市に約27万平方メートルの土地を取得すると発表した。
取得額や用途は明らかにしていないが、同社が強みを持つ画像センサーの新工場建設を同県内で検討しており、生産体制強化につなげるとみられる。
取得する土地は、熊本県菊陽町の画像センサー生産拠点「熊本テクノロジーセンター」や、
ソニーグループが半導体受託生産世界最大手「台湾積体電路製造」(TSMC)やデンソーと組んで建設中の半導体工場にも近接する。
説明会でソニーグループは、2024~26年度の画像センサー事業の設備投資額について、21~23年度と同程度の9千億円を見込んでいることも明らかにした。
画像センサーのシェア(金額ベース)を、22年度の51%から25年度に60%に高めることを目指す。
世界的な景気減速を受け、足元の画像センサー市場は伸び悩むが、
同社は、強みであるスマートフォンの高級機種向けは今後も成長をけん引するとみている。車載向けなども強化する。
半導体事業を統括する子会社ソニーセミコンダクタソリューションズの清水照士社長は
「将来の不確実性を念頭に置きつつも、市況が回復した際に成長機会を確実に取り込めるよう、先を見据えて準備を行う」と述べた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/33c782a955b2c1a326827dd0b417a12d21b188da