「ニコニコ動画」逆転勝訴 コメント表示の特許技術めぐり米「FC2」訴えた裁判 知財高裁 海外サーバーでも特許を適用
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5/26(金) 14:07配信
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動画サイト「ニコニコ動画」を運営するドワンゴが、「特許を侵害された」として「FC2動画」の運営会社を訴えた裁判の控訴審で、知的財産高等裁判所は、一審判決を変更し、ドワンゴ側逆転勝訴の判決を言い渡しました。特許の侵害を認め、動画配信の差し止めとおよそ1100万円の賠償を命じています。
争われたのは、配信中の動画に視聴者が投稿したコメントを水平方向に移動させながら重ならないように表示する「コメント配信システム」の特許です。特許を持つドワンゴは、同様のシステムを採用するアメリカのFC2社に対し、配信の差し止めや損害賠償などを求め提訴しましたが、一審の東京地裁は、去年3月「特許権の侵害にはあたらない」としてドワンゴ側の訴えを退けていました。
裁判のポイントになったのは、日本の特許の効力は国内のみで認められるという「属地主義」と呼ばれる原則です。東京地裁は、「FC2動画」がアメリカにあるサーバーから配信されていることから、「属地主義」の原則に従い、FC2社による特許侵害を認めず、ドワンゴ側は判決を不服として知財高裁に控訴していました。
知財高裁は、きょうの判決で「FC2動画」のシステムは「アメリカのサーバーから送信されたファイルを国内のユーザー端末が受信することで完成する」などと指摘し、日本国内での特許侵害を認め、FC2にコメントを表示する動画の配信差し止めとおよそ1100万円の賠償を命じました。
今回の控訴審では外部の専門家などから意見を募る「第三者意見募集」が初めて行われるなど、国境をまたぐITビジネスが増加する中で司法判断が注目されていました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d7df0badec77f809ee2352a5fd2c7f1efc3a4ba0