27. アレキサンダー大王も三蔵法師もやってきた!テルメズ周辺のいにしえの遺跡めぐり

この遺跡はアレキサンダーの死後もセレウコス朝、グレコ・バクトリア王国の元で栄えていましたが、クシャーナ朝(クシャン朝)の支配時に城塞としての機能が失われていったといわれています。クシャーナ朝はインドの王朝であると世界史の授業で習った方も多いかと思いますが、中央アジアにも領土を持っていたのです。

クシャーナ朝下では仏教が栄え、もともとここに根づいていたギリシャ・ヘレニズム文化と融合することで、仏教美術様式であるガンダーラ美術もこのとき現れました。仏陀の絵が描かれたり、仏像が作られたりしたのはこのときが初めてだったのです。現在はイスラム教徒が大多数のこの地でも仏教が信仰されていました。当時の状況を今に伝える貴重な仏教遺跡が、ファヤズテパ遺跡とカラテパ遺跡です。
いずれもテルメズ中心部から北西へ10kmほどの位置で、この遺跡に入るのは共通入場券2万5000スムが必要となります。

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