「理解」はしてあげてもいいけど…LGBTへの差別禁止を嫌がる理由

 LGBT理解増進法案の議論が注目されています。焦点の一つとなったのが、「差別」をめぐる表記でした。「理解増進」はよくても、差別禁止を明確にうたうことを避ける背景には何があるのか。前衆院議員の尾辻かな子さんに聞きました。

「理解」は内面の問題

 「LGBT理解増進法案」が注目されています。議論されるたびに内容が悪くなっていき、暗澹(あんたん)たる気持ちです。しかしそもそも、「理解増進」が政治の役割なのでしょうか。

 「理解」というのは、個人の内面、つまり「気持ち」の問題です。あいまいで、何をもって「理解が進んだ」と言えるのか分かりにくい。政策目標を作ることも、効果をはかることも難しいでしょう。

https://www.asahi.com/articles/ASR5Y4FTTR5TUPQJ00N.html