障害のある夫婦の子育て「3人で暮らしたい」
https://news.yahoo.co.jp/articles/d891620180b407f58689f50b6847dcaa6bdcd016
https://i.imgur.com/9Umj1ex.jpg

夫婦共に重い障害がある宮本さん夫婦。
現在、2人は4歳になる女の子を育てていますが、障害者が子育てをするのは容易ではありません。

宮本真太朗さんと加代子さん。

2人は4年前に職場で出会い結婚しました。
先天性の脳性まひと知的障害がある妻の加代子さん。

夫の真太朗さんは、手足にまひがあり、記憶の継続が難しいなど、脳にも障害があります。
普段は週5日、障害者労働センター「おれんじ村」で働いています。

そんな2人が家に帰れば…

(涼香ちゃん)
「みやもとすずかです」
「おぉ言えたね~」

4歳になる女の子のパパとママです。

宮本さん夫婦が涼香ちゃんと暮らし始めたのは半年前。
生まれたあとは呼吸が出来ず、ミルクも自力で飲めなかったため、
病院で治療を受けていました。

(加代子さんの生活支援員 松尾さん)
「それが医療行為になるのでヘルパーはできない
できるのが看護師か親、家族になるんですけど加代子さんたちはそれが難しかったから」

その後、退院することになりましたが、
涼香ちゃんは両親が待つ家ではなく、乳児院に預けられることになりました。

児童相談所や病院などが重い障害がある2人に育児は難しいと判断したからです。

(真太朗さん)
「いろんな葛藤がありました」
「なんでだって」
「なんで家族なのにそこまで距離をとらないといけないのか」

3人が一緒に暮らす条件として児童相談所から求められたのは、
両親以外の責任者が24時間体制で付き添うことでした。

障害者自立支援法では、両親が育児ができない場合、
「育児支援」が重度訪問介護の対象となりますが
現在、加代子さんが涼香ちゃんの育児のために使えるのは1日1時間。

それだけでは到底足りないため、
今も松尾さんを含む数人のボランティアが交代して宮本家に泊まり、3人の生活を見守っています。