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「産むな→産め→産むな→産め」宗教に振り回される不思議の国イラン [186444466]
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2023/06/02(金) 13:45:31.19ID:YKCJgtsW0?2BP(1000)

選択的人工妊娠中絶が行われ、顔面の美容整形手術も盛ん——。イスラム教の宗教指導者が力を持つイランには、そうした意外な一面がある。統計データ分析家の本川裕氏は「人口ピラミッドの推移を見ると、出生数が大きく増減している。国民が宗教指導者に振り回されている側面があるようだ」という——。

国の状況を知るためには、人口ピラミッドを描いてみるのが近道である(図表1参照)。参照のため日本の人口ピラミッドも付した。また、図表2には一般的な人口ピラミッドの推移の理念型を掲げておいた。

イランは日本に比べれば、高齢化が進んでいない若い国であるが、イランの人口ピラミッドは多産多死の「富士山型」から、少産少死の「つりがね型」をスキップして、一気に、先進国で一般的な少子化社会の「つぼ型」へと近づいている点が特徴である。

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この点を時系列データで裏づけるため、図表3に、イランの出生率と平均寿命の長期推移を示した。出生率のデータは女性が一生の間に生む子ども数を示す合計特殊出生率の値で示している。

1985~2000年に出生率が「6超」から「2」まで急減
1979年のイスラム革命後、一時期、出生率が上昇したのち、1985~2000年の15年間に出生率が「6」以上から「2」まで3分の1になるという驚異的な低下の時期を経ていることが分かる。一方、平均寿命は多くの戦死者を出したイラン・イラク戦争の時期を除くとこの間に50歳台から75歳前後へと大きく伸びている。すなわち、多産多死の国から少産少死の国へと一気に状況が変化したのである。

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この結果、20代後半~30代前半(現在30代)が、前後の世代から隔絶したイラン版の「団塊の世代」となっている。「団塊ジュニア」の世代も生まれている。この10年で「団塊の世代」が血の気の多い20代から子供のいる30代にシフトした。対米対立に慎重になったのもこのためだろう。

イスラム主義宗教国家の下で急速な出生率の低下
イランにおける出生率の低下は奇跡的ともいえる推移をたどっている。

イスラム革命直後にはホメイニ師の意向もあり、王政期の出産抑制策を見直し、出産奨励へと方針を転換した。そのため、婚姻年齢の引き下げ(男は12歳、女性は9歳)や大家族優遇が実施されて、出生率が押し上げられ、人口は急増に向かった。

ところが、人口過剰の弊害への懸念が急に高まったため、家族計画はイスラム法に反しないというホメイニ師のファトワ(教令)が1988年に出され、避妊具無償化、家族手当・子ども手当廃止、出産休暇・育児休業手当削減といった出産抑制策が次々と実施された。

こうして、出生率は上昇から下落へと旋回し、その後、下落の程度が上昇幅を大きく上回ったため、イランの出生率は一気に先進国並みの水準にまで下落したのである。

つまり、イランの少子化は、日本や欧米先進国のように徐々に、かつ自発的に選択されていったものというより、中国と同様に政策的な誘導の側面が強かったのである。

https://president.jp/articles/-/33124
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2023/06/02(金) 13:46:00.03ID:YKCJgtsW0?2BP(1000)

最近は再度、出生奨励の方向へ舵を切っている

宗教はそもそも多産多死の時代に生まれたものなので基本的に出産奨励の思想を内包している。ホメイニ師も例外ではなかった。なぜイランで、宗教指導者まで含めて一気にこの考え方を180度転換できたのかは「大いなる謎」である。

これに対する私なりの謎解きは、イランはスンニ派ではなく、シーア派のイスラム教国だからというものである。次節でその訳について述べよう。

最近は、しかし、ハメネイ師が人口の高齢化と低出生率に対し「恐怖で震えている」と言ったことなどを受け、再度、出生奨励の方向へ舵を切り直している。避妊法の1つの精管切除術の無料化は中止し、それどころが違法にされた。

その結果、「2」を下回っていた出生率は最近上昇傾向となり、2015年以降は「2」を回復している。

エジプト、トルコ、イランの人口ピラミッド比較

中東の人口大国はイラン、トルコ、エジプトであり、世界銀行によれば2018年中東3カ国の総人口は、それぞれ8180万人、8232万人、9842万人である。この3国に次ぐ規模のイラク、サウジアラビアが3000万人台なのと比べると差が大きい。そこで、イスラム圏の中でのイランの特殊性を理解するために、イランの人口ピラミッドをエジプト、トルコと比較してみよう(図表4参照)。

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一目瞭然だと思うが、3カ国の人口ピラミッドのパターンは大きく異なっている。エジプトは「富士山型」に近く、トルコは「つりがね型」の典型のかたちである。そしてイランは前述の通り「富士山型」から「つぼ型」へと一気に移行したパターンである。

イスラム圏ではエジプト型が一般的であり、トルコや特にイランのパターンは少数派である。

こうした違いをもたらしたのは出生率の動きと見て、まず間違いがない。図表5で3カ国の出生率の推移を比較した。

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シーア派イスラム教のイランだから出生率が大きく変化

イスラム革命(1979年)より以前は、イラン>エジプト>トルコの順であった。

イスラム圏の中でトルコは1923年のトルコ革命以降、指導者ケマル・アタチュルクが「西欧化」を推進し、公の場から宗教的なものを一切排除、女性のベールやスカーフを公の場で着用することを禁止、一夫多妻の禁止なども行った。トルコの出生率の水準が一番低かったのもそれと軌を一にしている。

エジプトでは、政教分離という点でトルコ型の近代化政策を追求し、出生率も全般的に徐々に低下傾向をたどってきている。革命後のイランの出生率は、エジプト、トルコを一気に追い抜いて下がった点が印象的である。

イランで出生率のこうした大きな変化が可能だったのは、スンニ派イスラム教であるエジプトやトルコとは違って、シーア派イスラム教を奉じていたためと考えられる。

オスマン帝国以来のイスラム教主流派はスンニ派であるが、スンニ派ではイスラム教徒の日常生活を取り仕切るイスラム法の根拠となる「コーラン」などの聖典については、それらを個人が自由に解釈することは許されず、すべて従来の権威者の解釈を踏襲すべきだとされている。

このため、昔のままのイスラム法ではやっていけないと信じる者は、西欧主義に転じる他はなく、政教分離の道を選ばざるを得なくなる。トルコやエジプトで政権を握った者たちがたどった道である。しかし、民衆はなおイスラム法に沿った生活をしているので社会はそうやすやすと近代化していかないのである。
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2023/06/02(金) 13:47:10.07ID:cWuXJCOU0
元祖イスラム原理主義のホメイニですら日本のネトウヨ勢力よりずっとまともか
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2023/06/02(金) 13:48:15.98ID:YKCJgtsW0?2BP(1000)

イランの出生率増減の背景にある「ファトワ(教令)」

シーア派について、イスラム学の権威である井筒俊彦は、『イスラーム文化』(岩波文庫)で次のように言っている。

「シーア派にとって『コーラン』は隠された意味の深みがある『暗号の書物』だ。シーア派にとっては、スンニ派のようにコーランを表面的に解釈して法制化し、政治的に利用するのは、むしろ、『本来純粋に内面的であるはずのイスラームを世俗化すること以外の何ものでもない』と考える」

霊性を備えた最高権威者をイマームと呼ぶが、シーア派は「十二イマーム派」という。ムハンマドの血統に連なる最後の12代目イマームは西暦9世紀末になくなり、「お隠れ」状態にあるが、「隠れたイマームから不断に発出してくる霊感の音波を敏感にとらえる霊性的アンテナを備えた人」が隠れたイマームの密かな指導の下に、国家社会の主権を握り、コーランの暗号を解きながら、「イスラム法を自分の聖典解釈によって柔軟に現実の事態に適用して」いくべきだというのがシーア派の考え方なのである。

「産むな→産め→産むな→産め」コロコロ変わる宗教指導者の言説

前出・井筒によれば、イラン人は存在感覚において著しく幻想的であり、感覚的で現実主義的なアラブ人とは対照的だという。

「しかもその同じイラン人が、いったん外面的世界、つまり現実の世界に戻ってきて、純外面的にものを考えるとなりますと、今度はたちまち極端にドライな論理的な人間に早変わりしてしまう」

ホメイニ師からハメネイ師に受け継がれた国家最高権威者の発するファトワ(教令)によって、出産奨励から家族計画へと急旋回できた背景には、こうしたシーア派ならではのイスラム主義が存在していたのだと理解できよう。ある意味、常識的な感覚のスンニ派イスラム国ではとてもマネできない芸当だったのである。

イランでは政府が家族計画を強力に推進した訳であるが、国民はそれを強制されたのではなく、むしろ、国民の意識変化がそれを後押ししたと見られる。

2010年期の世界価値観調査では「女性が充実した生活を送るためには子供が必要か」という問いを設けていた。回答結果を見ると、イランでは44.9%しか「必要」と答えず、エジプトの87.8%、トルコの73.3%と比べて特段に低く、日本の44.2%にむしろ近かった。
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2023/06/02(金) 14:01:48.67ID:AIjTSFev0
これらの国はたとえ子供が少なくても平均寿命が短いから日本のような極端な高齢化にはならない

日本は高度な医療とそれ全てのを国民が享受できる社会構造が高齢化を進行させている
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2023/06/02(金) 14:10:46.81ID:Oa2iCXpw0
自分の国が神道カルト統一カルトに振り回されてる日本についても一言どうぞ
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