>>80
この犯人はちょっと変わり者すぎるな
家族からも教師からも放置された発達障害の子って感じだな

「章平の家はとにかく貧しくてね。ある時、私の家に遊びに来たときは、章平が勝手にうちの冷蔵庫を漁っていて驚いたことがあります。着ている服はボロボロで、いつも一人で、完全に浮いてました。学校の休み時間はブランコなど1人でできる遊びをしたり、意味もなく校庭を走り回ったりしていました。それなのに静かで、誰かに構ってほしいのか、目線を下げたままボソボソと独り言をいっていることが多かった。話しかけてみると、いきなり『うるせー、黙れ!』とキレだしたり、胃腸風邪にかかったときに刺激の強いオレンジジュースを一気飲みして吐いたりと、行動が理解できませんでした。成績も最下位のあたりだったと思います。」

「常に挙動不審で会話が続かない。友達もいないのであだ名も特になく、私たちは先生たちと同様に彼を『小森』と呼んでいました。剣道部に所属していたと思いますが、練習している姿を見た記憶はありませんね。剣道部は、全国大会常連の強豪だったので、練習もきつい。入ってすぐに辞めたのかもしれません。一学年に11クラスもあるマンモス校で、毎日どこかの教室のガラスが割れるぐらい荒れている学校でした。生徒も個性の強いメンツばかりだったので、章平は完全に埋もれていたと思います。ただ、教室の隅で、同じように友達の少ないぽっちゃりとした女の子と休み時間をよく過ごしていたのは、はっきりと覚えていますね。」