月末にPayPayは、突然、メニューの「大幅見直し」を宣言して、
他社カードの利用の禁止や新たな手数料徴収といった「改悪」案件をいくつも出して来てPayPayファンの度肝を抜きました。

まるで天国から地獄に突き落とされたような気分ですが、
その内容を詳しく紹介すると、1つは他社のカードは外して、自社カードのPayPayカードとPayPayカードゴールドでチャージするように変更しました。
これは8月1日からですが、他社カードに入ってこられると手数料がグループ外に出るからだと言う理由です。そこで自社で完結する仕組みを作ったわけです。

もう一つは新たに手数料を取ることにしたことです。これまでは「まとめて支払い」のチャージの際に手数料は取りませんでしたが、
新たに2.5%取ることになりました(月1回無料)。突然手数料を取られることになった多くの人が戸惑ってSNSに飛び付いたので、
WEBはこの話題でもちきりになっています。それから通信料10%の還元率をもっと下げよ、といった声も出ているようで「改悪」の声は今後ますます高まっていくでしょう。

それにしても一体どうしてこんなことになったのでしょうか。詳しく言えばいろいろありますが、要はPayPayの体質の変化ということでしょう。
これまでは勃興期で何でも積極的にやってこれましたが、これからは黒字に向かう回収期に入ったからだと言われています。
これはソフトバンクの子会社にPayPayがなったことも関係しているのでしょう。

きちんと収益を出して黒字にして、それから上場するといった企業としての方向性(行儀の良さ)を示そうというのが狙いのようです。
しかし、ユーザーのこと考えると、ちょっと違うように思います。

今回のような小手先の「改悪」で小銭にこだわり続ける姿勢では、ユーザーの賛同を得ることはむずかしいでしょう。
悪くするとせっかく主導権を取ったスマホ決済の流れが立ち消えになってしまうかもしれません。安易な「改悪」には絶対反対です。残念でなりません。

https://news.yahoo.co.jp/articles/7939efb012f4550ba5335eb59c506b34b9e3e2c1