広島市、今年もロシアとベラルーシ招待せず 8・6の平和式典

 広島市は5日、原爆投下から78年となる8月6日の平和記念式典に、昨年と同様、ロシアとベラルーシの代表を招待しない方針を明らかにした。ロシアによるウクライナ侵攻を踏まえた判断という。

 市は例年、外国の代表に参列を呼びかけているが、昨年はウクライナ侵攻を受け、外務省と協議のうえ、両国の招待を取りやめた。

 現在も侵攻が続いていることから、招待すれば「日本の姿勢への誤解を招き、式典の円滑な進行に影響する可能性がある」と判断した。ベラルーシに関してはロシアが戦術核兵器の配備を表明している。

 市は87カ国の首脳を招く方針。核兵器禁止条約に未署名の国で、広島を訪問したことがない首脳を対象とする。米英仏やインドなど、5月の主要7カ国首脳会議に参加した首脳は招かない。153カ国と欧州連合の大使らも招待するという。参列者の席は昨年の2倍にあたる約7千席に増やす。(興野優平)

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