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三菱が新型「コルト」を発表 「ルノー・ルーテシア」の姉妹車に

三菱自動車の欧州事業統括会社であるミツビシ・モーターズ・ヨーロッパ・ビー・ブイ(MME)は2023年6月9日、新型コンパクトカー「コルト」を発表した。同年10月に欧州での販売を開始する予定だ。

トルコにあるルノーのブルサ工場で生産される。今回発表された三菱コルトは、2023年3月から欧州で販売がスタートした「ルノー・キャプチャー」をベースとする「三菱ASX」に続き、アライアンスパートナーであるルノーからOEM供給を受ける新型車。
ルノーが主導しアライアンスパートナーである日産および三菱との3社で共同開発された「CMF-B」プラットフォームを用いる5ドアのコンパクトハッチバックで、トルコにあるルノーのブルサ工場で生産される。コルトが欧州市場に投入されるのは9年ぶりとなる。
「ルノー・クリオ(日本名:ルーテシア)」をベースとする新型コルトのデザインは、欧州の街並みに映える力強くスポーティーな外観とされ、フロントには、三菱のフロントデザインコンセプトである「ダイナミックシールド」の要素が取り入れられている。両サイドに広がる勢いを表現したグリルを採用し、上部にスリムなフルLEDヘッドライト、下部にL字型のLEDデイタイムランニングランプを組み合わせることでシャープな表情に仕上げたという。
リアはワイド感を強調するバンパーにより、スポーティーで安定感のあるデザインの実現がうたわれている。

パワートレインは、ハイブリッドに加え2種類のガソリンエンジンを設定。ハイブリッドシステムは1.6リッター直4ガソリンエンジンに駆動用と発電用の2つのモーター、マルチモードの自動変速機と容量1.2kWhの駆動用バッテリーを組み合わせたものとなる。ガソリンエンジンは1リッター直3に5段MT、1リッター直3ターボに6段MTを設定している。

インテリアデザインはベース車に準じたもので、インストゥルメントパネルの中央上部に7インチもしくは9.3インチのスマートフォン連携ディスプレイオーディオを配置。タッチパネルを通じて走行モードやエンジンの出力特性、ステアリングフィール、車内環境などを個別設定できる「マルチセンス」システムの操作が行え、走行モードは「マイセンス」「スポーツ」「エコ」の3つから選択することができる。先進安全装備の充実も同車の特徴としてアナウンスされている。