「入管に洗脳」とつぶやく職員 これからの入管の在り方は
 約2時間のインタビュー取材で語られたのは、これまであまり表に出ることの無かった、職員の苦悩だった。もしも、こうした現場の意見が、入管法改正案の審理の場に少しでも出ていたら。公にすることができない話もあることは重々理解した上で、入管庁にはさらに積極的な情報発信が必要だったはずだ。その上で、賛成派・反対派お互いがきちんと耳を傾けて、改正案の審議をもっと尽くす必要があったに違いない。

 ただ、入管庁はあくまで「出入りを管理する」役所である。現役職員から語られる意見も、「管理する」立場から見たものである。そこを念頭に置いて考える必要はあるだろう。

 取材後、男性職員はこう私につぶやいた。

 「私も入管に洗脳されていますよね」

https://news.yahoo.co.jp/articles/c94e032b7236762bca5b28f442c344380fcd8ee6?page=3