マイナ保険証「トラブル止まらない」保団連が緊急調査〈2023年6月18日号〉
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「受診困難を出してはならない」と語る保団連の住江憲勇会長(中央)=9日、新宿区
 全国で10万人を超える開業医などが加盟する全国保険医団体連合会(保団連)が9日、
「マイナ保険証による医療機関のトラブル調査・中間集計(6月8日)」の記者会見を開きました。
会見には診療の合間に現場の医師らがリモートで参加。「患者が一番困惑している」として、
リアルな実態と現行の健康保険証の継続を訴えました。

 調査は35都道府県から7208件が寄せられ、マイナ保険証制度を導入している医療機関6062件中、
トラブルありが3929件で64.8%にも上りました。中でも保険資格無効や該当なしとなるなど、
情報が正しく反映されていないものが64.8%で最多となることも示されました。ケースとして
▽マイナ保険証だけで確認できた例がない。従来の保険証の提示を求めざるを得ない
▽該当資格なしとされ、聞くと転職も退職もないと怒られた▽氏名の漢字やフリガナが違う
▽保険資格を失っているのに更新されていないーなど、本人確認ができないものでした。

 また、「資格が確認できないために保険者に電話確認をしようにも、土曜日の受診では不可能」
「暗証番号など覚えていないと怒鳴られた」などのトラブルが、医療従事者の大きな負担に
なっていることも明らかになりました。さらに、こうした事情から「閉院を選択する医療機関も出ているために、
地域医療が崩壊に向かっている」との危惧も出されました。

 「本人確認できないことにより自費扱い≠ニなり、経済的負担により受診困難ケースが出てくる」ことなどを
踏まえ、会見に臨んだ医師は「任意である電子マネーも時間をかけて運用がされてきた。しかし、健康保険証は
即廃止で併用せずというのは、命に影響を及ぼします。現行の保険証との併用が必要です」と繰り返し訴えました。



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「マイナ保険証」医療費“10割請求”相次ぐ トラブル背景には「機器端末の故障」や「データ登録が未完了」など
https://news.yahoo.co.jp/articles/4a67a2b012ff1f6858ae824d9514dce4b22a2b1f