他人がSNS中傷を「捏造」、木村花さんの母は気づかず提訴…真偽見極め困難
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230622-OYT1T50090/
木村花さんの母親は21年8月、ツイッターへの投稿で花さんが中傷されたとして、大阪府内の女性ら一家4人を相手取り、
約300万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。訴訟はその後、大阪地裁に移された。
訴訟記録によると、母親側は投稿の画面を写したとみられる画像を入手。花さんが亡くなった直後の時間帯に
「花さん息してるー? ってもう遅いかWWW」「嫌ならおとなしくしとけば良かったんに」などと送った投稿とされる。
母親側は提訴に先立ち、投稿画像で確認したアカウント情報を基に、ツイッター社を相手取り、投稿者の情報開示を
東京地裁に請求。投稿者のIPアドレス(ネット上の住所)の開示を受け、さらにプロバイダーに対して氏名や住所の
開示を請求した上で、女性ら一家が投稿者であると判断し、提訴に踏み切った。
女性側は訴訟で、こうした投稿を否定。女性側の代理人弁護士が調べたところ、画像には通常なら表示される投稿の
日時がない上、投稿に使われたアカウントは非公開で、5か月前に開設されてから投稿は2回しかないことがわかった。
一般的に著名人らを中傷する投稿者は積極的に情報発信する傾向にあり、女性側は、今回の投稿は実在しないものだと主張した。
これに対し、母親側は、母親と代理人弁護士が協議の上、訴えを取り下げて弁護士費用を負担する意向も示したが、
条件が折り合わなかった。女性側は今年1月、捏造された画像に基づいて不当に提訴されたとして、母親側に880万円の
損害賠償を求めて反訴し、訴訟は続いている。
母親の代理人弁護士は「中傷の投稿はすぐにツイッターから消去されることが多く、ネット上で誰かが保存した画像を
証拠とするしかなかった」と話した。
(以上抜粋。全文はソースで)