マイナカードは未取得「『任意』とは、国は責任を取らんということ!」泉房穂



じつは、私は市長時代からいままでマイナンバーカードを取得していません。市長が率先して取得して「全員取れ」と号令をかけるのが普通でしょうが、私は「少数者の味方でありたい」と思ったんです。なかには、マイナンバーカードを取りたくない人もおるやろうなと。だったら、そういう人が取らなくてすむように、私が「最後の一人」になろうと思ったわけです。

中略

それにしても、なぜこんなに次々と問題が起こるのか。国民を見ずに、自分たちの仲間うちでやってるからでしょう。今回のマイナンバー制度は、既得権益を生む典型例。マイナンバーを管轄する総務省にとっては、仕事も予算も増える。広告業界も莫大な広告収入が期待できる。その利権構造に、政治家もつるんでいるはず。まさに、政官財とマスコミがマイナンバーに群がっているという構図ちゃいますか。

そして、私が絶対おかしいと思うのは、普及のために「マイナポイント2万円」など、札束で頬っぺたを引っぱたくようなキャンペーンであおってきたことです。その札束の原資は私たちの税金ということを忘れてはならない。

人間はニンジンをブラ下げられたら弱いけど、そういう政策はある意味、国民に対する冒涜(ぼうとく)ですわ。「国がお金をあげるからマイナンバーカードを取得してください」。これでは、あまりにみっともない。岸田首相も謝るくらいなら、堂々とマイナンバーカードのメリットを主張すればいい。政治家なら、もっと胸を張れることをやらんかい!

https://news.yahoo.co.jp/articles/bbae763d4f4dd134dfe4d84d0e071409dbc70b28