https://wired.jp/membership/2023/05/13/nl_185_wired30/

この記事は、ある中国系米国人の女性が釣りに行く話から始まります。日本では鯉の洗いを食べることがあるけれど、あんまり一般的な食材ではないよね。
でも、ソウギョやハクレンは中国では昔から食べられてきた淡水魚で、いまも人気食材のひとつだそうです。一方、欧米では「鯉」というと泥を食べる「まずそうな魚」のイメージが定着していて、あまり食べる習慣がなかったようですね。

もともと米国では、ナマズの飼育池を掃除させるエコな手段として放たれたらしいのですが、洪水で池から飛び出したりして自然環境で繁殖し、
いくつかの河川の在来種を滅ぼしたり脅威となっているようです。このまま五大湖にまで侵入すると、生態系を大きく歪めてしまうのではないかと危惧されているんです。

今週の記事:この醜い大魚を食べて地球を救おう:外来侵略種をリブランディングして食卓に

そこで、なんとか「アジア鯉」のイメージを変えて、手頃で環境に優しいタンパク源としての魅力を打ち出そうと、「コピ」という名前に変えてリブランディングに取り組んだ結果、
美味しいと話題になり、コピファヒータ、コピナゲット、コピソーセージといった名前で売り出されるなど、食材として注目され始めたんです。