asahi.com:江東・侵入容疑の男「遺体を自室で刻みトイレに流した」 - 社会
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2008年05月26日15時05分

東京都江東区潮見2丁目のマンションで4月、9階の会社員東城瑠理香さん(23)が行方不明になった事件で、二つ隣の部屋に住む派遣会社員星島貴徳容疑者(33)=住居侵入容疑で逮捕=が警視庁の調べに、「帰宅した際のドアの音を聞いて押し入った」と供述していることがわかった。同庁は星島容疑者が東城さんの帰宅を待ち伏せし、計画的に襲った可能性があるとみている。

深川署捜査本部の調べでは、星島容疑者は4月18日午後7時半ごろ、東城さん宅に暴行目的で侵入した疑い。「東城さんを殺害し、遺体を自分の室内で細かく切断してトイレなどに流した」とも話しているという。

星島容疑者はこれまでの調べに「自室にいて、東城さん方の玄関の鍵が開いてドアが閉まる音を聞き、押し入った」と供述。星島容疑者は同日午後6時~6時半ごろ帰宅しており、捜査本部は同容疑者が自室玄関などに潜んでいた疑いが強いとみている。双方の部屋の間は当時も空き室だった。

星島容疑者が侵入したとされる時刻ごろ、争うような女性の声をマンションの住人が聞いていた。星島容疑者は顔を隠すなどせず、無言のまま襲ったという。

警視庁は、東城さん失跡2日後の4月20日、星島容疑者の同意を得て同容疑者宅の浴室や収納スペースなどを調べたが、東城さんや所持品などは見つからなかった。捜査本部は、星島容疑者が東城さんを自室に連れ込んだ後、短時間のうちに殺害し、遺体を切断するなどしたとみている。

また、星島容疑者宅からは複数の包丁が見つかり、事件に使われた可能性があるとみて鑑定を進める。

捜査本部が今月24日から星島容疑者の部屋を捜索、検証し、東城さんのものとみられる血痕などを発見した。室内の一見目立たない場所に微量の血痕があったが、詳しく調べたところ、血液反応は室内の多くの場所から出たという。捜査本部は同容疑者が血痕をぬぐい去るなどして殺害や切断の痕跡を隠した疑いが強いとみている。

捜査本部は星島容疑者宅のトイレや浴室などに加え、マンションの排水管や浄化水槽などを詳しく検証し、同容疑者の供述の裏付けを急ぐ。