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6月29日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、木曜コメンテーターで京都大学大学院教授の藤井聡氏と寺島尚正アナウンサーが、インボイスを発行できるよう登録した免税事業者が1割だったというニュースについて意見を交わした。
藤井氏「消費税の納税、ちゃんと累進性つけなきゃダメですよ」

インボイス制度の10月の導入にあたり、初めて消費税を納めることになる免税事業者の準備が道半ばだという。
約500万の事業者のうち、インボイスを発行できるよう登録したのは1割だった。
インボイスは納める消費税額の差し引きに必要になる。混乱を招かない対策が重要だという。

寺島アナ「フリーランスで働く人たちにとって、実質増税になるといわれるインボイス制度ですけど、登録を増やすために政府はどういった動きをしていくのか、増えた税金の使い道はどうなっていくのかが納得できなかったら、間違いなく反発ですよね?」

藤井氏「こんなインボイスなんて、こんなのやめたほうがええに決まってるんですよ。めちゃくちゃですよ、こんなの」

寺島アナ「なんか“公平性を…”とかなんとか言ってますけどもね?」

藤井氏「それやったら、所得税一律25〜30%にしたらええんですよ。でも、それでいいんですか?と。100万円の人も25%、1億稼いでる人も25%、それはおかしいでしょう、と。100万円しか稼いでない人は5%、1億稼いでる人は45%って今決まっててね、それに対してみなさんは反発してるんですか?『累進性あるのおかしいやろ!』って言う情熱と同じ情熱で『インボイス入れろ!』って言うんだったらわかりますけど、情熱ないでしょ?所得が1000万円以下の人は消費税率0%。1000万円以上の人は10%っていう累進性がついてるだけの話なんですよ」

寺島アナ「そう考えなきゃダメなんですよね」

藤井氏「所得税の累進性について誰も怒ってないんだから、インボイスについて『益税だ!』とか言って怒るのはおかしいんですよ。こんなもん、ちゃんと累進性つけなきゃダメですよ、消費税の納税に関してね。だからインボイス制度なんて無くさなきゃいかんのですよ。だから(登録が)1割だけっていうのは朗報ですね。このままいったらインボイス制度機能しないじゃないですか。だからもう延期! 延期しつつ廃止!」