仏内務省によると、1日夜から2日未明の暴動による逮捕者は719人で、1300人を超えた前夜から大きく減った。同省は2日夜から3日未明にかけてフランス全土に4万5千人の警官を配置し、3日連続で最大限の警戒態勢を敷いた。
仏メディアによると、2日午後11時半時点の逮捕者は49人だった。

 マクロン大統領は同日夜に閣議を招集し、ボルヌ首相らと事態について協議した。仏紙ルモンドによると、マクロン氏は閣僚に「秩序の回復と平穏への回帰のためにあらゆる手立てを打ち続けること」を求めたという。

 逮捕者は減少したものの、暴力に対する社会の不安は収まっていない。2日未明にはパリ南郊ライレローズ市で、ジャンブラン市長宅に抗議行動の参加者が乗用車で突入し放火。

就寝中だった市長の妻と子どもが負傷した。警察当局によると、仏中部ラリッシュでも暴徒が市長の車に火を放とうとする事件が起きた。

https://www.asahi.com/sp/articles/ASR73312BR73UHBI00B.html