九州南部 4日午前にかけて線状降水帯発生のおそれ 厳重警戒を
2023年7月4日 6時30分

活発な前線の影響で、九州南部では断続的に雨が強まっていて、4日の午前中にかけては線状降水帯が発生するおそれがあり、災害の危険度が急激に高まる可能性があります。九州では、これまでの大雨で地盤が緩んでいるところもあり、引き続き土砂災害に厳重に警戒してください。

気象庁によりますと、九州付近に停滞している前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、前線の活動が活発になり、九州南部では断続的に雨が強まっています。

この時間は鹿児島県を中心に発達した雨雲が流れ込んでいて、午前6時までの1時間には鹿児島県が南さつま市に設置した雨量計で32ミリの激しい雨を観測しました。

九州では、先月29日から雨が断続的に降り、4日午前6時までの雨量は、熊本県南阿蘇村で681.5ミリ、宮崎県のえびの高原で636.5ミリ、大分県由布市で554.5ミリ、鹿児島県伊佐市大口で571.5ミリに達し記録的な大雨となっています。

これまでの雨で鹿児島県では土砂災害の危険性が非常に高まり、土砂災害警戒情報が発表されている地域があります。

九州南部 午前中にかけ「線状降水帯発生」のおそれ
前線はゆっくりと南下しながら鹿児島県の種子島・屋久島地方付近に停滞し局地的に雷を伴って非常に激しい雨が降るおそれがあります。

九州南部では4日午前中にかけて発達した積乱雲が次々と連なる「線状降水帯」が発生するおそれがあり、災害の危険度が急激に高まる可能性があります。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230703/k10014116481000.html