「水火葬」って、何?英国に初上陸!
■「水火葬」と日本語に訳さる葬法が、英国で初めて行われる見通しだ。英各メディアが報じた。
「アルカリ加水分解葬(リソメーション:Resomation)」や「アクアメーション(Aquamation)」とも呼ばれるこの葬法は、
水酸化カリウムと水の混合液で遺体を分解する。火葬と比べて環境への負担が少なく、持続可能なオプションとして注目を集めている。
分解にかかる時間は約4時間。残った骨は粉末にされてから遺族に渡される。工程で出る廃水は下水道に棄てられるか、植物の肥料に使われる。
水火葬はカナダや南アフリカ、そして米国の一部の州で既に実施されており、
英国で行われれば、1902年に火葬法(Cremation Act)が施行されて以来、初めての新たな遺体処理法導入となる。
水火葬に必要な設備を提供している英企業「リソメーション」によると、水火葬は通常の火葬と比較して温室効果ガスの発生は3分の1。
またエネルギーの消費は7分の1に抑えられるという。
創業者のサンディ・サリヴァン氏は「アルカリ加水分解葬で使われる混合液は、DNAの痕跡を全く残さずに水の循環に戻される」と話す。
英国初の水火葬事業者として年内の開始を予定しているコープ・フューネラルケア社のジル・スチュワート代表は
「埋葬のための土地はなくなりつつある。水火葬は二酸化炭素削減目標に貢献し、人口増加による収容能力の課題解決にも役立つ」と語る。
費用に関しては従来の火葬と同程度になると予想されている。
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「より持続可能で値段もリーズナブルなのであれば、水火葬でも全く問題ないと思う。葬儀の計画を見直すかもしれない」
「自分のためにも家族のためにも100%、これを利用したい」
「埋葬されたくないし、幸いまだされていない。環境にいいのなら私も水火葬に賛成」と賛同の声が上がる一方で、
「恐ろしい響きだ。エコの狂気だ」「全く受け入れられない」といった否定的な声も上がった。
コープ・フューネラルケア社によると、当面の間は特定の場所(未発表)でしか行わないが、今後は英国全土に拡大する予定。
火葬の際の二酸化炭素排出量まで考えたことがなかった。元々遠いご先祖様が海から陸に上がったと言われる人類。
だったら、土より水に還る方が自然なのかも。By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)
https://www.japanjournals.com/uk-today/18099-230701-1.html