トラックドライバーの深刻すぎる「トイレ事情」…運転歴35年のベテランが明かす「マジで漏れる5秒前」

夏の観光シーズンの到来に加え、連休、帰省ラッシュともなれば、高速道路のSA(サービスエリア)での食事休憩やトイレ休息を求める車列は果てしなく続く。

人目も憚らず、限界に達した男たちが路肩で用を足していることもある。子供ならいざ知らず、マナー(民度)が問われる行為といえるだろう。
SAのグルメ化も進まぬ車列を悪化させており、CO2排出問題にも直結する。
もっとも、渋滞に巻き込まれていなくても、トラックドライバーのトイレ事情はきわめて深刻だ。
我慢の限界が迫る中、ようやくSAに辿り着けても、駐車スペースには限りがある。
目の前に広がるのは、大型トラックの箱型の荷台がズラリと並ぶ、絶望的な光景――それらの狭間に1台分のスペースが空いていても、決して油断することはできない。

よく見ると、そこにはなんと普通車が停まっていたりするからだ。

万事休す――冷や汗が滴る。

簡易トイレを常備していれば、運転席のカーテンを閉めて用を足すことは可能だ。
しかし停車できなければ、それもできない。まさにカミにすがるウンまかせの思いだ。
男性ドライバー82万人(令和2年度)に対して 3.5%にすぎない女性ドライバーなら、さらに深刻な問題もあるのだろう。

意外と多い「オムツ派」
私には長距離トラックに乗っていた過去がある。ドライバー不足の折、現在もその縁で月に数回、
全長14メートルほどの特殊車両のトレーラーを運転している。

以前は海鮮食材を運ぶ大型冷凍車のハンドルを握り、北海道から関西方面まで走っていた。その大きな車両サイズゆえに、
コンビニにも簡単に停車できないことがあり、就労前後の健康状態を鑑みて、大人用オムツを履いて仕事に臨む日もあった。
年齢を重ねるにつれ、ユルくなってしまった中高年ドライバーに、オムツ派は意外と多い。

たしかに、キャンプブームのおかげで、近年、簡易トイレ関連用品(キャンパーはギアというが)の品揃えは一昔前に比べるとずいぶん豊富になった。

ただし、それらは停車できてこその代用品。我慢の限界だからといって、高速道路の路肩に安易に停車するわけにはいかない。
ハザードランプを点滅させたとしても、後続車が追突してきたら人命に関わる大惨事になる。

実際にそういった事故のニュースは少なくないから、信号が赤にならないことを祈りながら、大型駐車場のあるコンビニを目指すことが多い。
だが、なんとか停めることができて、トイレに早足で向かっても、先客がいてドアがなかなか開かないなんてことは、トラックドライバー「あるある」だ。
もちろん、トイレの前で喚くわけにはいかない。ズボンのベルトを緩めボタンを外し(作業ツナギなら最悪だ)、平静を装いつつも準備万端で待ち構える。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bef3800f6617165d07c271ac532e131c0fc000b4