23/07/24 BSフジ「プライムニュース」
元陸上幕僚長岩田清文/防衛研室長高椅杉雄

・前線の大部分は砲兵支援を受けた歩兵の戦いになってる(戦闘車両の戦いになっていない)
・ウクライナ軍は大規模な諸兵科連合作戦を習得できていない
・車両による起動戦ではなく砲撃の消耗戦になってる
・最後は歩兵で、歩兵が進むためには地雷原や敵戦力を排除しなければいけない、そのための砲撃戦
・諸兵科連合作戦ってのは数ヶ月で取得できない、だから毎日毎日演習しまくって習得するもの
・ウクライナ軍は訓練をしても実践連携ができていない結果、ロシア軍の的になってる、十分なレベルに達していない
・NATOからすれば教えてやってるのにと思うだろうが、実務経験からすれば諸兵科連合作戦は数ヶ月で習得なんてできない
・職種ごと中隊長小隊長どうすれば連携できるのか、信頼関係、演習をしまくらないとできない、酷なこと、難しい
・机上のウォーゲームはやってるがその通りには実戦はならない、実際の戦場はそういうもの
・現状ではロシア前線に対して大規模な突破はできないという判断、大きく戦況が変わることはない
・少しづつは進むことはあっても、大きな展開は期待できない
・地雷除去は夜間にやってロシア軍の空からの攻撃を避けること、今ある戦力現状では昼間の作戦はできない夜しかできない
・米国統合参謀本部議長の役割は大統領に対する軍事的アドバイス、米軍の指揮ではない
・地雷原ってのは敵さえいなければ除去ができる、敵がいるから現状除去できない、本来は除去するための航空優勢
・地雷排除の夜間作戦は敵の効力を弱める意味ではその通り、本来は航空優勢で敵の排除が理想
・工兵の割合はウクライナ軍の場合2割ほど、1旅団に1工兵大隊(数百名)くらい
・自衛隊の場合、編成表では6000人の師団で施設大隊(工兵)は600人
・歩兵と戦車の連携も訓練だが、工兵と歩兵との連携も難しい、特殊で簡単にできない
・現状は未だに地雷原の第一線を越えられない、一部入ってるが、入れていない
・ある程度突破しても、その通路は今度は狙い撃ちされてロシア軍の予備兵力で追い返されてしまう
・ロシア軍の二重三重の防御陣地はここ1ヶ月食い止められているのだから、優秀性は認めざるを得ない
・半年くらいの準備期間、800kmの前線、軍人以外にも民間も使ってるが、これだけ防御陣構築するのは大したもの
・ロシアはおびただしい地雷の数を散布、それは圧倒的な数、余裕がある、自衛隊はそんな余裕はないw
・ロシアの地雷敷設の能力は凄い
・わかっていたはずだが、ここまでロシアがやるのかという感じ、地雷が有効なのは明白、散布地雷、突破されても警戒されてもまた地雷をばらまいてる
・仮にロシアの地上軍を部分的に撃破しても、その先にまた地雷があるので、結局地雷を処理しないと大規模な突破ができない
・地雷あるのにクラスター弾撃って、柔らかい畑だから不発弾増える、そこに友軍が突入して、クラスター弾で被害出る
・ロシア後方の戦力を自爆型ドローンで削る、塹壕はクラスター弾で制圧、火力支援の砲撃その繰り返し
・忍耐か掛けか、現在のように陣地攻略を粘り強く続け、秋になったらそこで陣地作って次の攻勢まで守っていく
・もしくは戦力を投入してギャンブル作戦で突破するかどちらか