屋根修理業者を装い、認知症の80代の女性宅を訪問し、修理代金名目で女性から現金約39万8千円をだまし取ったとして、警視庁牛込署は27日、準詐欺の疑いで、いずれも職業不詳、東京都板橋区徳丸の古本竜希容疑者(24)と、東京都墨田区千歳の岩井大史朗容疑者(23)を逮捕したと発表した。

牛込署によると、2人は東京都新宿区の1人暮らしの女性宅を訪れ実際に作業したが、代金とは釣り合わない内容だった。代金は岩井容疑者が女性を近くのATMに連れて行き、引き出させていた。

古本容疑者は「代金は受け取ったが、認知症だとは知らなかった」と容疑を否認。岩井容疑者は「今話すことはありません」と認否を保留している。

逮捕容疑は共謀して、4月14日、女性が認知症であることに乗じて、屋根の修理代として現金を詐取したとしている。

古本容疑者は同様の事件の詐欺未遂疑いで逮捕、起訴されており、この事件の捜査で女性の被害が発覚した。 

https://www.sankei.com/article/20230727-6EIODRPILNOYFOHRZW2YSTMAGU/