「あっ、すいませーん」クラブで女装して女子トイレについてきた被害者Aさんとのトラブル「終電ないから」とオンナ言葉で女性の腕を引っ張りホテル街へ…現場ホテルは営業再開「客足は4分の1くらいに減ってしまった」〈札幌すすきの・首切断〉(集英社オンライン)
https://news.yahoo.co.jp/articles/c7acd63b3edfd7dd6644d1c6ea16d764a140636f

(前略

今回は新たにクラブ(ディスコ)でAさんにしつこいナンパを繰り返されたという女性に話を聞くことができた。女性の証言とともに瑠奈容疑者の祖父の発言を検証する。

「私が『ともちゃん』を見たのは3〜4年ほど前のことです。当時私が通っていた20代のお客をメインにしたクラブに、いつも1人で来ていました。事件後に報道されている最近の写真よりも痩せていてスレンダーでしたが、骨格から一目で男性だとはわかりました。最近出回っている写真は、だいぶ『盛れている』ように思えます」

この女性はニューハーフやドラァグクイーンなどの「性的少数者」とも接点があり、多少なりともその“振る舞い”に通じていた。しかし「ともちゃん」にはそれに当てはまらない違和感のようなものがあったという。

「クラブに来て、お酒を飲みながら、体を左右に揺らし音楽を楽しんでいるときは、ただ『楽しんでる』って感じで周囲にも溶け込んでいました。ですが、お酒のグラスを片手に女性をジッと見ているときには違和感が漂っていて、『物色している』という表現がピッタリな目つきでした。私自身もそうした視線を感じたことがあり、近寄ってくる瞬間に『来た!』って、まるで男性からナンパされる感覚になっていました」

「ともちゃん」はしかし、ナンパする際も女性言葉を駆使してきたという。「性的な興味はない」と装って、相手女性の警戒心を解こうとしたのだろうか。

「視線は露骨なくせに、『お姉さんのリップとてもキレイ』とか女性っぽい感じで話しかけてくるんです。私が『お姉さんの方が綺麗ですよ』とお世辞で返すと、『私のなんて全部100均なの』とちょっと微笑んだり。そんな会話をして、時には腕を組んできたりもしました。女を装っているものの、嫌な感じがしたので私はトイレに逃げ込んだのですが、『ともちゃん』はトイレの中までついてきたんですよ。声をかけながらというより、男の人がナンパするときって目当ての女性を足早に追っかけるじゃないですか。あんな感じでした」

冷静な状態で見ればおじさんとわかるんですけど…

異変を察したクラブの従業員にトイレから出るよう促された「ともちゃん」は、「あっ、すいませーん」とおとなしく従ったという。

「その際も『女なのになんで?』とゴネたりはしないで、しおらしく引く感じでした。あとは酔っ払って床に座り込んでる女性に『大丈夫?』と声をかけたりするのですが、やはり何か危ないものを感じたので、私は友達じゃない子にも声をかけに行っていました。クラブだと薄暗いし、お酒が入ってると女性と見間違えてしまうんです。冷静な状態で見ればおじさんとわかるんですけど、相手が女性だと思うと、冷たくするわけにもいかず、つい話を聞いてしまうんです。

そうしてクラブを出るタイミングで『どこか行こうよ』『終電がないから朝までいないといけないの』と力強く腕を引っ張って、ラブホテル街の方に行こうとするのが『ともちゃん』の手口だったんです」

この女性の友人も、過去に「ともちゃん」にこうして腕を引っぱられてホテルに連れ込まれそうになった経験があったという。

「あくまで女性同士という感じで声をかけながら腕を引っぱるので、あまり世間慣れしてない子だと騙されてホテルまで行ってしまうこともあるかもしれません。実際は分かりませんが、今回の事件で逮捕された子もそうだったのかな、とも思ってしまいました。クラブでイベントを開く人たちも、女性料金で堂々と入場しようとする『ともちゃん』の扱いに頭を悩ませていました。ウィッグがズレてたり、つけまつげのつけ方がおかしかったり、やっぱり私が接してきたニューハーフの方とはどこか違うんですよね。亡くなった方の悪口を言うつもりはないんですけど、事件のことを知って、『ともちゃん』を女性と勘違いして被害に遭う人がいなくなることに対して、どこかホッとしている自分がいました」

(後略