https://news.yahoo.co.jp/articles/10dba47ce5e6704487614f361b1986c08f8dd188

食品や料理に欠かせない「砂糖」の価格が高騰しています。夏休みやお盆で、おみやげのお菓子などの需要も高まる中、菓子メーカーやスーパーからは悲鳴が上がっています。

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28日、東京駅直結の百貨店では、開店直後からお菓子売り場に行列ができていました。そのお目当ては、しっとりとした生地にキャラメルとクルミを挟んだ銘菓「クルミッ子」です。

お客さん
「(個包装単位で)100個以上買ってしまった」
「故郷の広島に帰省するので手土産に」

その盛況ぶりは…

――売り切れちゃいました!?

「はい、また売り切れです」

開店からわずか1時間半で完売しました。

夏休みシーズンに入り、活気を取り戻すおみやげ業界。しかし、その勢いが失速しかねない深刻な事態が起きていました。

神奈川・横浜市にある「クルミッ子」の製造工場を訪ねました。キャラメルや生地に大量の砂糖が使用されますが、その価格が…

鎌倉紅谷 柳澤高峰さん
「2021年と比べると約2割くらい(仕入れ)価格としては上がっている」

「上白糖1キログラム入り」の東京での小売価格をみても、2年前には190円台でしたが、今月は248円と50円ほど上がっています。大手メーカーのDM三井製糖によると、原料となる「粗糖」の価格が主産地ブラジルの天候不順などで高騰していて、このメーカーでは、今月1日出荷分から上白糖1キログラムの価格を12円値上げすると、問屋などに通知したということです。

「クルミッ子」などを作るために1日に900キロもの上白糖を使用。創業約70年のこの菓子メーカーにとっても、経験のないほどの砂糖の高騰です。

鎌倉紅谷 柳澤高峰さん
「上がり幅でいうと、これだけ上がったことはない。非常に厳しいというところではある」