https://www.sankei.com/article/20230425-TPJJUM72N5L75AUVCT3P7OROAE/
2025年大阪・関西万博に出展する米国のパビリオンについて、ラーム・エマニュエル駐日米大使が25日、東京都内で会見し、テーマが「イマジン(想像する)」になると表明した。最新の映像技術を活用し、宇宙旅行を疑似体験できるような構成を検討している。また米政府は同日、パビリオンの認知度向上などに向け、コカ・コーラボトラーズジャパン(東京)と包括連携協定を締結した。

会見でエマニュエル氏は「イマジンという言葉ほど、米国のスピリット(精神)を表現する言葉はない。未来を思い描きながら米国は進化し続けているからだ」と述べ、テーマの意義を強調。1970年の大阪万博の米国パビリオンで人気を集めた「月の石」のような象徴的な展示が「複数必要」とした。


関係者によると、大阪・関西万博の米国パビリオンでは、ハリウッド映画の技術を使って宇宙旅行を疑似体験できる構成を検討しているほか、米国産品を購入できる店舗や米料理が味わえるレストラン、米国の自然を体験できる庭園の設置を計画しているという。

コカ・コーラ社は包括連携協定を通じ、米国パビリオンの認知度向上や、会期中の運営支援などを行う。同社は現在、「大阪・関西万博支援自販機」を全国に設置し、万博の機運醸成に向けた活動を展開している。

各国のパビリオンをめぐっては、ドバイ万博開催が1年遅れたことで大阪・関西万博に向けた準備の遅れが懸念されている。米政府は6月をめどにパビリオンの建築チームを選定し、その後詳細なビジョンを固める方針で、エマニュエル氏は「開幕までに確実に完成させていく」と強調した。(黒川信雄)