電気自動車の充電…カ゛ソリン代より高い!?

■英政府は2030年にガソリン車とディーゼル車の新車販売を禁止する準備を進めているが、
電気代の高騰により電気自動車の充電はガソリンの給油よりも高くなる可能性があると指摘されている。
「デイリー・メール」紙(電子版)が伝えた。

 昨年の調査で、電気自動車の所有者の84%が、公共のポイントで車を充電していると回答。
しかし、自宅で充電する場合の電気に対するVAT(付加価値税)が5%であるのに対し、
公共の場を使うと20%かかるため、自宅に専用の駐車スペースを持たないドライバーを差別していると問題になっていた。
また、最近の電気代高騰により、今後はさらなる出費となることが懸念される。

 石油大手シェルの超高速充電器を利用した場合の費用は現在1キロワットアワー(kWh)あたり85ペンスで、BPでは1kWhあたり79ペンスとなっている。
昨年最も売れた電気自動車「Kia e-Niro」を例に計算すると、1台のフル充電には最大54.40ポンドかかり、
フル充電時の平均航続距離が230マイルの場合、1マイルあたり23ペンスに相当する。
一方、ガソリン車で昨年最も売れた「フォード・プーマ」では給油に60ポンド、平均航続距離は400マイルであることから、
「Kia e-Niro」より1マイルあたり8ペンス安いことになる。

 同一ブランドのガソリン車と電気自動車を比較しても同様の結果が出ており、
たとえば「VWゴルフ1.5L」ではガソリンのフル給油71.85ポンドで1マイルあたり13ペンスとなるのに対し、
「VW ID 3」ではフル充電は49.30ポンドだが、1マイルあたりを計算すると約8ペンス高くなるという。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)

https://www.japanjournals.com/uk-today/18176-230802-2.html