ゼレンスキー大統領 ロシアへの反転攻勢 “非常に難しい”

2023年8月10日 0時18分

ウクライナのゼレンスキー大統領は、軍事侵攻を続けるロシアへの反転攻勢について「誰もが望むよりも遅く進んでいる。非常に難しい」と述べ、思うようなペースでは進んでいないという見方を示しました。

ゼレンスキー大統領は、8日に公開した中南米メディアとの会見の動画で、ことし6月ごろから進めている反転攻勢に触れ「誰もが望むよりも遅く進んでいる。これほど長く戦い、兵器が不足していれば非常に難しい」と述べ、思うようなペースでは進んでいないという見方を示しました。

その上で「反転攻勢とは進軍することであって後退はしない。ウクライナが主導権を握っているのはいいことだ」として、今後も反転攻勢を続けていく姿勢を強調しました。

一方、ウクライナ東部ドネツク州のポクロウシクで9人が死亡、82人がけがをしたミサイル攻撃について、ロシア国防省は8日、ウクライナ軍の司令部を攻撃したと発表しました。

これについてウクライナ軍の報道官は、地元メディアの取材に対し「ロシアのプロパガンダで、事実と異なる。ロシアがこの拠点を破壊したと主張するのは3回目か4回目だ」と否定しました。

ウクライナでは9日も、東部ドニプロペトロウシク州の知事が、ロシア軍の砲撃により18歳の少年が死亡したと明らかにするなど、各地で市民の犠牲が続いています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230809/k10014158871000.html