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日本株に史上最大といえる追い風が吹いている。日経平均はバブル崩壊後の最高値を更新し、現在も3万2217円(6月5日時点の終値)という高水準で推移。日本株大復活の背景を「現在の世界情勢も日本にとって非常に好材料」だと語るのは、エコノミストのエミン・ユルマズ氏だ。

「そもそも日本が経済大国になったのは米国vsソ連の冷戦があったから。1950年の朝鮮戦争特需以来、地政学的に西側陣営の要衝である日本を米国は優遇してきました。しかしベルリンの壁崩壊で冷戦が終結すると、日本の重要性も低下。日経平均の最高値がベルリンの壁崩壊とほぼ同時期で、崩壊後の日本が何をやってもうまくいかず“失われた30年”を迎えたことからも明白です。

そして今、世界は再び欧米vs中露という“新冷戦”の構図に突入。そうした状況下のサプライチェーンの再構築で、日本に製造業が回帰。再び西側陣営の要衝として日本の重要度も上昇し、現在の業績好調にも繋がっています。マンガで挙げられた追い風や円安によるインバウンド需要なども含め、『30年に一度』とも言える日本株上昇相場が訪れているのです」


日経平均は’50年にはなんと30万円に!?


あらゆる要因が金環日食のように重なったことで、エミン氏の見立てによると新冷戦の構図は’50年ごろまで続き、日経平均は’30年には7万円、’50年にはなんと30万円にまで上がるというのだ。この希望に満ちた予測を裏づけるかのように海外投資家による日本市場への巨額の資金流入も進行中だ。


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